カムシャフト交換2


純正

14321-KFM-900

マレーシアにて購入

日支合作エンジンへの換装に伴い、カムシャフトは支那エンジンのものを使用している。 支那ヘッドが12Vカムと互換性がない為であるが、支那カムはノーマルのC100EXと同等レベルと思われるので、出力的には少々物足りない。

せめて96cc時代に使用していたJUNのカムが使いたいので、改造を試みた。

左がJUN 96cc用、右が支那カムである。 山の太さが全然違う。

支那ヘッドと支那カムの組み合わせ。

なぜかカムスプロケット側のベアリング挿入穴は2段になっている。

試しに12Vカムを入れてみると、ピッタリ嵌まった。 ということは、小径ベアリングの方にカラーを入れれば、12Vカムが使用できることになる。

しかしまだ問題がある。 支那カムは、モトラと同じ3本止めの32Tカムスプロケットである(モトラは28T)。 12Vカムを使用する為には、2本止めの32Tスプロケットが必要なのだが、日本で販売されている機種には採用されていない。

「日本で」と書いたのは、海外で販売されている機種には存在しているからだ。 しかし日本で販売されていない機種の部品は、正規のホンダ純正部品の販売ルートでは入手できない。 海外モデルを輸入販売している会社に、補修部品として注文することも出来るが、割高になるしその店でバイクを買った訳ではないから嫌がられるかもしれない。

そこでマレーシアに出張に行った際に、現地のバイク屋に注文して入手することが出来た。 お値段はなんと5.5RM(約\192)。 ちなみに2穴28Tのカムスプロケット(14321-GB6-910)の日本での価格は、\690である。

左から純正2穴32T、純正(ジョルカブ)2穴28T、支那3穴32T。

小径ベアリング側のカラーは、自分で図面を描いて桜井工機(株)に製作を依頼した。 2個あるのは予備のヘッド用。

JUNの96ccカムに嵌めてみた状態。 空回りなどはしない。

予備のヘッドに入れてみた。 こちらもはめあいは申し分無し。

ピストンとバルブの干渉がないかどうか、ピストンヘッドにあぶらねんどを1.5mm程度盛って確認する。 ピストンとバルブのクリアランスは1mm以上必要だが、バルブの跡は全くつかなかった。

カムシャフトを交換するだけなら、タペットねじを緩めるだけで可能だが、どうせなので動弁系のパーツを全てHM純正に交換してみる。

部品番号 部品名称 個数
12209-GB4-681 シール,バルブステム 2
14431-035-020 アーム,バルブロッカー 2
14451-035-000 シャフト,バルブロッカーアーム 2
14711-GN5-911 バルブ,インレット 1
14721-GF6-000 バルブ,エキゾースト 1
14751-GN5-911 スプリング,バルブアウター 2
14761-GN5-911 スプリング,バルブインナー 2
14771-GB4-680 リテーナー,バルブスプリング 2
14775-MA6-000 シート,バルブスプリングアウター 2
14781-MA6-000 コッター,バルブ 4
90012-333-000 スクリユー,タペットアジャスティング 2
90206-001-000 ナット,タペットアジャスティング 2

HM純正部品に交換したからといって、性能が上がる訳でも信頼性が向上する訳でもない。 単なる趣味である。

交換作業中の写真はなしだが、1点だけ。 支那ヘッドは2基とも分解してみたが、どちらもバルブスプリングアウターシートが入っていなかった。 ステムシールは、EX側だけでなくIN側にも入っていた。

走らせてみると、低回転から扱いやすく、トルクの谷も感じない。 やっぱりいいカムだと思う。 全域に渡ってトルクアップしており、排気量が2割くらいアップした印象だ。

2穴カムスプロケの入手やベアリングカラーの製作など、構想から2ヶ月でようやく装着にこぎつけた訳だが、Wave(NICE)110のシリンダーヘッドが入手できるなら、それに交換する方が簡単だろう。

実はこのハイカムは既に廃番になっているようで、単品部品としてはJUNのラインナップにはない。 代わりに「97cc〜105ccハイカム」というのが出ている。 「96cc用カムよりハイカム傾向」ということなので、今のカムで物足りなくなったら交換を考えてみたい。

星:★★★★★

コメント:やっぱりエンジンはカムで決まる