オークションにて落札。
支那エンジンに12V用のカムシャフトが装着できるようになって、96cc時代のカムを取り付けている訳だが、124ccなのに96cc用でいいのか?という想いがずっと消えなかった。 ちゃんと使えているなら、何cc用でも構わないではないかとも思うのだが、80cc用カムでは96ccの性能を引き出せなかった経験がある。 JUNから97cc〜105ccハイカムというカムが発売されているので尚更である。
SP武川
01-08-031 R-STAGE用R15 カムシャフト
オークションにて落札。
支那エンジンに12V用のカムシャフトが装着できるようになって、96cc時代のカムを取り付けている訳だが、124ccなのに96cc用でいいのか?という想いがずっと消えなかった。 ちゃんと使えているなら、何cc用でも構わないではないかとも思うのだが、80cc用カムでは96ccの性能を引き出せなかった経験がある。 JUNから97cc〜105ccハイカムというカムが発売されているので尚更である。
最初はJUNの105cc用を買うつもりだったのだが、もしも96cc用と大して違わなかったらショックは大きい。 ここは一つ、よりパワー重視のカムシャフトにしてみようと考えた。
NICE110エンジンを使っている先輩が、オークションで落としたWave110用280度ハイカムを使っていて、調子がいいという話も聞いた。
結局、先輩が落札した業者とは違う出品者から落札した。
予備エンジンのシリンダーを加工に出していたので、ピストンとバルブのクリアランス確認が出来ていなかったのだが、シリンダーが戻ってきたのでΦ53.5ピストンと供に干渉確認を行なう。
クランクをゆっくりと2回転させてみるが、引っ掛かるような部分もなく完了。 念のため、もう一度回してからヘッドを外してみたが、ピストントップの粘土には全く跡は残っていなかった。
カムとは関係ないのだが、支那エンジンのカムチェーン(90リンク)は、かなり張った状態になるようだ。
ただカムシャフトを交換するだけでは面白くないので、カムベアリングの交換を試みる。 支那サイズのベアリングに交換すれば、ベアリングカラーを使う必要はなくなる。
ベアリングは純正部品で手配可能だ。 右手の 91008-GB6-912 は、12Vカム用で今回は使わない。
| 部品番号 | 部品名称 | 個数 |
|---|---|---|
| 91008-HB3-003 | ベアリング,ラジアルボール 16002 | 1 |
| 91007-GB6-912 | ベアリング,ラジアルボール 6905 | 1 |
カムシャフトからベアリングを抜き取るには、ベアリングリムーバーという工具を使用する。 アストロプロダクツなどで、\2.5kくらいで購入可能だ。
カムシャフトの穴に適当なボルトを入れて、ボルトの頭を押すようにする。 軽圧入なので、それほど力は必要ない。
ベアリングを外すとこうなる。
新しいベアリングを打ち込む際は、刻印が外側になるようにする。 本来は銅ハンマーを使った方がいいが高いので。 小径側から先に打ち込むとやりやすい。 くれぐれも外輪を打たないように。
96ccカム(左)との比較。 96ccカムの方が山が太く見えるのは、ベース円がΦ22だから(280度カムはΦ20)。 リフト量や山の形の違いよりも、吸気と排気の山の位相の違いが印象的だ。
280度カムをセットして、電動インパクトでカムスプロケットのボルトを締めていたら、ねじ切ってしまった。 便利ではあるが、本締めには使ってはイケナイということだ。 ボルトも使いまわしせずに、ちゃんと交換するべきだった。
残ったボルトを取り除くには、エキストラクターが必要だ。 一旦、元のカムに戻して他の作業を終わらせた。
取り出した280度カムを確認して、細いマイナスドライバーで残ったボルトをグリグリしたら、なんと動く! 結局エキストラクターを使わないで、ボルトの破片を取り出すことが出来た。 でも、再度カムシャフトを交換するのが面倒だったので、結局そのままに。
280度カムを使わなかったのは、前日に武川のR15カムを落札していたからだ。 交換するなら、R15カムを見てからでも遅くはない。
左がR15カム。 ベース円はΦ21だった。 R15は1mmリフト時の開き角が230度ということだが、280度カムと非常に近い。 山の形は、280度カムが卵形であるのに対し、R15カムは絶壁(D字)形で少し山が高い。 R15カムの方がパワーは出そうだ。
花粉症が酷くてしばらく屋外作業を自粛していたのだが、ようやく交換できた。 タペットクリアランスは、これまでは0.05mmにしていたのだが、今回は0.04mmにしてみた。
とりあえずキャブレターのセッティングはそのままで走ってみる。 まず感じるのはアイドリング回転数が少し上がったのと、排気音が五月蝿くなったこと。 自動遠心の場合、アイドリング回転数が少し上がっただけで、停車時のギヤシフトがやり辛くなったりする。 かといってアイドルスクリューで下げると、今度はエンジンが暖まるまでエンストしやすくなったりする。
冷間での始動は、これまで冬場以外はチョーク不要だったのだが、R15カムはチョークを引かないと始動しづらいようだ。 またキャブの張り付きも少々悪化してしまった。
性能については、96ccカムに対してまず間違いなくトップエンドのパワーは上がっている。 半面中低回転域でのトルクはやはり薄味だ。 パワーバンドに入ってからは、ライダーの意思よりもエンジンの方が回ろうとする。 タコがないので不明だが、10,000rpmを超えてもまだ回っているだろう。 どうしてもエンジンを回して乗ることが多くなるので、燃費も1、2割悪化するようだ。
定評のあるカムであり、確かにパワーアップするのは事実である。 自分の場合、長年JUNのカムを使ってきたので、フィーリング的にしっくりこないのかもしれない。 しばらく使ってみて、どうなるか見極めたい。
星:★★★
コメント:通勤車両でここまでパワーが必要かどうか