ジョルカブの整備記録も、今回で90回目を迎えることになった。 よくまあこんなにネタが続くものだと思うが、チューニングの王道ながらこれまで手をつけてこなかったものがある。 それはシリンダーヘッドのポート加工だ。
シリンダーヘッドのポート加工は、レース用エンジンなら必須メニューである。 初期型インテグラ タイプRでは、熟練工が手作業でポート研磨を行っていたことが知られている。 ポートを拡大・研磨することで、混合気の充填効率や燃焼ガスの排気効率が高まり、その結果同じ排気量でも高出力が可能になる、というのが通説である。
にも関わらずこれまでスルーしてきたのは、「公道走行レベルで有意な違いが出るとは思えない」と考えていたからだ。
それでもせっかくルーターも揃えたことだし、125ccから失ったパワーを少しでも取り戻せればと、実行してみることにした。
リューターの刃具はこの2種類。 球状の刃で掘り込んで荒加工をし、先の尖った方で表面を滑らかにする。 仕上げは布ヤスリで手仕上げする。
バルブガイド周囲の肉盛りは、リューターの刃が届かないので、半丸ヤスリがあるとよい。
加工したシリンダーヘッドを取り付けて、試乗してみた。 団地内を30km/hくらいで走っているだけでも、エンジンに力強さを感じる。 いつもの通勤路に出ると、上り坂でも失速せずに加速していく。 どうやら気のせいではないようだ。
+5ccボアアップしたときでも、これだけのパワーアップは感じられなかったので、10cc分くらいの効果はあるのではないだろうか? 期待していなかっただけに、これだけ効果があると嬉しい。
もっとも、支那ヘッドは元からポート形状が良くないので、ポート加工の効果が目立ちやすいという可能性はある。 純正や社外品のヘッドなら、体感で5ccぐらいの違いになってしまうかもしれない。
それでも工具の都合がつくなら、チャレンジすることをオススメする。