シリンダーヘッドのポート加工


自作

使用部品なし

ジョルカブの整備記録も、今回で90回目を迎えることになった。 よくまあこんなにネタが続くものだと思うが、チューニングの王道ながらこれまで手をつけてこなかったものがある。 それはシリンダーヘッドのポート加工だ。

シリンダーヘッドのポート加工は、レース用エンジンなら必須メニューである。 初期型インテグラ タイプRでは、熟練工が手作業でポート研磨を行っていたことが知られている。 ポートを拡大・研磨することで、混合気の充填効率や燃焼ガスの排気効率が高まり、その結果同じ排気量でも高出力が可能になる、というのが通説である。

にも関わらずこれまでスルーしてきたのは、「公道走行レベルで有意な違いが出るとは思えない」と考えていたからだ。

それでもせっかくルーターも揃えたことだし、125ccから失ったパワーを少しでも取り戻せればと、実行してみることにした。

現在使っている支那ヘッド。 内部パーツはHM純正に交換してある。

INポート入り口。 削る前に、インマニ付属のガスケット(穴径24mm)を合わせて、油性マジックでマーキングする。 EXポート出口は、エキパイガスケットに合わせる。

切粉が飛び散らないように囲いをして作業する。 出来ればエプロンもした方がベター。

リューターの刃具はこの2種類。 球状の刃で掘り込んで荒加工をし、先の尖った方で表面を滑らかにする。 仕上げは布ヤスリで手仕上げする。

バルブガイド周囲の肉盛りは、リューターの刃が届かないので、半丸ヤスリがあるとよい。

切粉が飛んでくるので、ゴーグルは必須。 ヘッドランプがあると、作業をしやすい。

加工が完了したINポート。 今回はポート形状の改善が主眼で、内壁の平滑性はそこそこに留めた。 凝りだすとキリがないので。

バルブガイドの肉盛りもあまり削っていない。

EXポートは偏芯の修正と穴径拡大をしてある。

カーボンの噛み込み(?)で、バルブシートが傷んでいる。 コンパウンドで軽く擦り合せをしてみたが、次回はシートカットが必要かもしれない。

加工したシリンダーヘッドを取り付けて、試乗してみた。 団地内を30km/hくらいで走っているだけでも、エンジンに力強さを感じる。 いつもの通勤路に出ると、上り坂でも失速せずに加速していく。 どうやら気のせいではないようだ。

+5ccボアアップしたときでも、これだけのパワーアップは感じられなかったので、10cc分くらいの効果はあるのではないだろうか? 期待していなかっただけに、これだけ効果があると嬉しい。

もっとも、支那ヘッドは元からポート形状が良くないので、ポート加工の効果が目立ちやすいという可能性はある。 純正や社外品のヘッドなら、体感で5ccぐらいの違いになってしまうかもしれない。

それでも工具の都合がつくなら、チャレンジすることをオススメする。

星:★★★★★

コメント:とくに支那エンジンでは効果絶大