オークションにて落札
PE24に交換してから早2年。 最初はジェットセッティングに戸惑い、カッタウェイの張り付きに悩んだりしたものの、今では季節や天候を問わず、安定したセッティングが出せている。 例えばエアスクリューの1/8回転の変更などでも、変えた分の反応がきちんと出るので、PC20と比べてもむしろセッティングはしやすいように思う。
そんな完成の域にあるキャブレターを、なぜ交換するのか?
個人的な感覚だが、横型エンジンの場合は、排気量の1/5がキャブレターの適正な口径ではないかと思っている。 例えば88ccなら18mm、96ccなら20mm、110ccなら22mmといった具合だ。 現在使用しているPE24も、元々は120cc時代に装着したもので、これも「1/5ルール」に沿っていた。 もちろん88ccにPWK28を組み合わせる人もいるので、あくまで個人的な目安である。
現在は111ccなので、このルールに則ればPE24ではオーバーボアであり、本来ならPE22あたりが適当なはずだ。
発端は125cc時代に遡る。 「1/5ルール」ならキャブレターの口径は25mmとなるが、そんな口径はないので24mmか26mmとなる。 ならば26mmにしてみたいということ。
口径26mmのキャブレターというと、ミクニのVM26やTV26、そして京浜のPD26、PE26となる。 いずれにしても中途半端な口径であり、24mmからステップアップする場合は28mm(PE28、PWK28)を選択する人が多いようだ。 この「中途半端でレア」というのが琴線にふれた(笑)。
同じ苦労をするなら、いっそPWK28にしようかとも思ったのだが、アイドル回転数が高めになるという噂を聞いて断念した。 自動遠心の場合はアイドルが高くなると、停車時の変速操作が困難になるなど問題が多い。 一年中安定した性能が発揮できるか、という点でも不安があった。
で、26mmのキャブのうちどれにするかだが、ミクニか京浜かと問われたら、もちろん京浜を選ぶ。 ホンダが京浜だからというのもある(純正部品でリペアパーツが買える)し、慣れているのでジェットの番手が分かりやすいのも大きい。
次にPD26にするのか、PE26かという選択だ。 ホンダ的には4ストはPD系、2ストはPE系と使い分けているようだ。 しかし、PE24でも調教しだいで問題なく4ストで使える事は実証できている。 よってフロート室以下がPE24と共通であるPE26に決定となる。 第一、PD系のあの煙突のようなボディの形が、個人的にはどうしても好きになれないのだ。
そこでずっとオークションでPE26の出物を待っていたのだが、なかなか条件に合うものがない(レアなので)。 台湾京浜の新品は業者から出品されているのだが、出来れば国内品がいい。
そうこうしているうちに、125ccエンジンが壊れて96ccに戻り、現在の111ccになった。 その間もPE26を探し続けていた。 一度はPE26として出品されていた物を落札したこともあったが、実はPE28(PE67)だったということで返品したこともある。

刻印は「PE61AAUJト」とあることから、デイトナが販売していたものではなく、純正キャブとして採用されていたもののようだ。 分離供給用の穴や、負圧の取り出し口がないこと。 トップセットにアジャスターがあることから考えて、競技用のオフ車ではないかと思われる。
ただホンダであれば、PEの26mmはPE65になるハズなので、他メーカー(カワサキ?)かもしれない。
チョークレバー用の支点も存在しないので、チョークはノブ式あるいはリモートケーブル式となる。

エアフィルターの取り付け径は47mm。 PE24に使っているK&Nのフィルターは44mmなので流用はできない。
デイトナのパワーアドバンスフィルター(63361)にしようと思ったのだが、デイトナはPE26関連の製品を全て廃番にしてしまったようだ。 仕方なく、キタコのUNIフィルター PK-7(515-1000100)を選択した。 口径は46mmだが、PE26にも装着できた。

UNIフィルターは湿式なので、フィルターオイルを塗布する必要がある。 付属していなかったので、調達しなければならないが、キタコのUNIフィルター用オイル(969-0500500)は廃番らしい。
K&Nのオイルでも使えなくないかもしれないが、WACO'Sのスプレー式フィルターオイルを購入した。

PE26はインシュレーターとの接続径もPE24とは異なるので、インシュレーターも新調する必要がある。
デイトナのPE26用インシュレーター(28940)をなんとか入手できたが、「メーカー在庫わずか」とのことだったので、これも廃番になるのかもしれない。

現在使っているマニホールドは、SP武川のPE24用(03-02-030)だ。 これにPE26用のインシュレーターが取り付けられればよいのだが、残念ながらピッチが合わない。
マニホールドごと交換することも考えたが、マニホールドが変わるとカウルの切り欠きにも影響が出るので、アダプターを介して取り付けることにした。
設計は自分で行ったが、製作はメーカーに依頼した。